デブ少年の食べ方:太一の場合02
子供が3、4人で遊んでいる声で目が覚める。
当たりを見渡すと、すでに明るい。昼過ぎぐらいだろうか?
昨日から俺は行きずりの女と、美味そうなデブのウチに居候している。
親切なことに、開いていた部屋を好きに使えとか、
暖かい布団も与えてくれる。昨日、少し話をした内容だと、
女は俺達が行った店のオーナーママさんだったらしい。
しかも他にも店を持っていて結構、忙しいようだ。
昨晩も夕食後に仕事に行った。
経済的な余裕があるから親切なのか?まぁどうでもいい・・・
で、話は変わるが・・・本当に、うるさい。
子供達がずっとしゃべっている。だが文句も言えない。
俺は昨日から急に転がり込んだ居候だ。
俺はしばらく我慢したが子供達が静かになる様子もないので仕方なく、
こっそり使っている部屋から抜け出してトイレを済ませて外に出た。
隠れる必要はないのだが、何故か子供達には見られたくなかった。
俺はマンションの横にある公園へ向かった。公園にも人が結構いた。
今日は週末だからか。まぁ、仕方ない。
俺は寝起きで乾いた喉を公園の水で潤した。
そしてポケットでクシャクシャになった煙草を取り出す。
・・あと2本しかない。無意識に溜め息をついてから、1本に火をつけた。
そして考える。今日1日、何しよう。
というか・・これからどうすんだ、俺。
・・あぁ、少し笑えてきた。
俺はしばらく思案したが、ロクな考えが浮かばず、
気がついたら公園のベンチで寝ていた。
「・・・ねぇ。・・・起きて。」
誰かに呼ばれ、目をあけると、あの太った子供。
たしか、太一とかいう名前。
相変わらず可愛い顔してると、思った。
辺りを見るともう薄暗くなっていた。
「あ、あぁ。どうした?」
俺が聞くとよく肥えた太い腕を差し出す。
先端には一万円札。
「これで何か食べに連れて行ってもらえって。」
意味を理解するのに少し時間がかかった。そして
「お前の母ちゃんは?」
「・・仕事にいった」
一万円札を差し出したまま答える。
俺は少し考えてから、
「で、何食いたい?」
と質問した。すると太一は考え始めたようだ。
考えている顔も可愛い。そう思って見ていると、
「・・・ステーキ」
と、言った。最近の子供は贅沢だなぁと思った。
あるいは太一が贅沢なのか?・・・まぁ、いいさ。
俺は太一の丸い手から一万円札を取って立ち上がる。
「じゃあステーキ食いに行きますか!」
俺が言うと太一は少し嬉しそうに笑う。
俺達は歩いて近所のファミレスに入ってステーキセットを頼んだ。
太一のは大盛で肉も500グラムのスペシャルというセット。
俺は店の入り口で買ったタバコを吸いながら、太一に色々と質問した。
こちらから話さないと太一はただ黙ってしまうからだ。
で、分かったことは好きなものはPSPのゲームとドッヂボール。
後者は少し以外だった。
本人の話では、得意ではないけど好きなのだそうだ。
ああ、まぁ、そういうこともある。
とりあえず学校ではいじめられたりはしていないようだ。
だが、やはり太っている事はよくからかわれるという。
大丈夫か?と聞いたが、もう慣れていてあまり気にならない、
というか痩せることを諦めたらしい。
太一は恥ずかしそうに笑いながら言う。
「だって昔からデブだもん」
肉のついた頬に可愛い靨(えくぼ)が出来た。
…俺は思わず
「でも俺は太ってるヤツのほうが可愛いくて好きなんだ。」
と言ってみた。・・・太一は相変わらずニコニコしたままだ。
もしかして太っている事を慰めていると思ったかな。
そんな話をしている間に食事が来た。
太一は嬉しそうに肉を切りはじめる。
そして俺達は腹一杯、食事をして帰った。
誰もいない部屋で太一と二人。
これから俺は耐えられるのだろうか。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。
デブ少年の食べ方03へ
当たりを見渡すと、すでに明るい。昼過ぎぐらいだろうか?
昨日から俺は行きずりの女と、美味そうなデブのウチに居候している。
親切なことに、開いていた部屋を好きに使えとか、
暖かい布団も与えてくれる。昨日、少し話をした内容だと、
女は俺達が行った店のオーナーママさんだったらしい。
しかも他にも店を持っていて結構、忙しいようだ。
昨晩も夕食後に仕事に行った。
経済的な余裕があるから親切なのか?まぁどうでもいい・・・
で、話は変わるが・・・本当に、うるさい。
子供達がずっとしゃべっている。だが文句も言えない。
俺は昨日から急に転がり込んだ居候だ。
俺はしばらく我慢したが子供達が静かになる様子もないので仕方なく、
こっそり使っている部屋から抜け出してトイレを済ませて外に出た。
隠れる必要はないのだが、何故か子供達には見られたくなかった。
俺はマンションの横にある公園へ向かった。公園にも人が結構いた。
今日は週末だからか。まぁ、仕方ない。
俺は寝起きで乾いた喉を公園の水で潤した。
そしてポケットでクシャクシャになった煙草を取り出す。
・・あと2本しかない。無意識に溜め息をついてから、1本に火をつけた。
そして考える。今日1日、何しよう。
というか・・これからどうすんだ、俺。
・・あぁ、少し笑えてきた。
俺はしばらく思案したが、ロクな考えが浮かばず、
気がついたら公園のベンチで寝ていた。
「・・・ねぇ。・・・起きて。」
誰かに呼ばれ、目をあけると、あの太った子供。
たしか、太一とかいう名前。
相変わらず可愛い顔してると、思った。
辺りを見るともう薄暗くなっていた。
「あ、あぁ。どうした?」
俺が聞くとよく肥えた太い腕を差し出す。
先端には一万円札。
「これで何か食べに連れて行ってもらえって。」
意味を理解するのに少し時間がかかった。そして
「お前の母ちゃんは?」
「・・仕事にいった」
一万円札を差し出したまま答える。
俺は少し考えてから、
「で、何食いたい?」
と質問した。すると太一は考え始めたようだ。
考えている顔も可愛い。そう思って見ていると、
「・・・ステーキ」
と、言った。最近の子供は贅沢だなぁと思った。
あるいは太一が贅沢なのか?・・・まぁ、いいさ。
俺は太一の丸い手から一万円札を取って立ち上がる。
「じゃあステーキ食いに行きますか!」
俺が言うと太一は少し嬉しそうに笑う。
俺達は歩いて近所のファミレスに入ってステーキセットを頼んだ。
太一のは大盛で肉も500グラムのスペシャルというセット。
俺は店の入り口で買ったタバコを吸いながら、太一に色々と質問した。
こちらから話さないと太一はただ黙ってしまうからだ。
で、分かったことは好きなものはPSPのゲームとドッヂボール。
後者は少し以外だった。
本人の話では、得意ではないけど好きなのだそうだ。
ああ、まぁ、そういうこともある。
とりあえず学校ではいじめられたりはしていないようだ。
だが、やはり太っている事はよくからかわれるという。
大丈夫か?と聞いたが、もう慣れていてあまり気にならない、
というか痩せることを諦めたらしい。
太一は恥ずかしそうに笑いながら言う。
「だって昔からデブだもん」
肉のついた頬に可愛い靨(えくぼ)が出来た。
…俺は思わず
「でも俺は太ってるヤツのほうが可愛いくて好きなんだ。」
と言ってみた。・・・太一は相変わらずニコニコしたままだ。
もしかして太っている事を慰めていると思ったかな。
そんな話をしている間に食事が来た。
太一は嬉しそうに肉を切りはじめる。
そして俺達は腹一杯、食事をして帰った。
誰もいない部屋で太一と二人。
これから俺は耐えられるのだろうか。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。
デブ少年の食べ方03へ