消えない傷 42話
秋月の運転するトヨタ・アルファードが
暴風の中を疾走していく。一盛の家はもうすぐだ。
秋月は彼と離れるのが残念だった。
一盛を助手席に座らせた時から彼の身体から出る
酢のような匂いが、少し離れた運転席まで届いてくる。
その酢のような匂いは、これまで秋月が嗅いできた
太っている少年の中でも最も濃密であり、同時に
微かな甘さがあり、秋月を強く興奮させた。
家の前に到着して一盛は車を降りる前に、
「先生、今日は送ってくれてありがとうございます。」
と、屈託の無い笑顔で言う。
心配していた小林との関係を秋月が秘密にすると
約束したので安心したようだ。
一盛に秋月も笑顔を返した。
前から気になっていた事を今なら聞けそうな気がする。
「あ、あのさ‥、聞いてもいいかな。」
勇気を振り絞って聞いてみる。
一盛は秋月の顔を見て、はい、と応えた。
「なんで、小林先生と…あんなことに?」
一盛の表情が曇った。
秋月は焦った。悪いことをしてしまっただろうか。
だが、自分はその事を知りたくて仕方ない。
こんなに可愛い男の子が、なぜ…。
「え、えっと、それは…」
一盛は再び泣きそうな顔になる。
それでも少しずつ話しを続ける。
「体育の成績が悪くて…飛び箱のテストも落第したのは僕だけで…。そしたら小林先生が…特別授業だって放課後に体育準備室に呼ぶから行ったんです。そしたら…」
「そしたら…?」
秋月は息をゴクリと呑む。
「…先生が、真面目にやらないから飛べないんだって。失敗するたびに服を脱げって言われました。そうすれば真面目にやるからって…でも僕、一生懸命やってるのに…。」
また一盛の目から涙こぼれる。
その話を聞いて再び、覗き見た小林と一盛の行為が
秋月の脳裏に浮かぶ。一盛の見事に太い手足。
射精の瞬間と、大量に出た精液。
秋月は高鳴る自分の鼓動で我に帰った。
話の続きが気になる。
「そ、そうか、それは酷いね。…それで?」
「何度も失敗して…全部、裸になっても飛び箱をさせられて…。そしたら急に小林先生が僕に変な事をして…その後も二人の事をバラすぞって言われて…」
そこで完全に泣き始めてしまった。
秋月には大体の経緯はわかった。
気になることも多少あったが、これ以上は無理だろう。
小林先生も酷い事をする…。気持ちはわかるが…。
秋月は泣きじゃくる一盛の肩に優しく手をかけて、
ハンカチでその大きな横顔を拭いた。
一盛は泣きながらも、感謝する。
「せ、先生、ありがとうございます…先生って本当にいい人ですね。」
そう、涙で濡れた顔の一盛に言われた時に、
秋月の心の奥底にある、「何か」が音も無く崩れた。
秋月は一盛にキスをした。
一盛は驚いて動きが停止する。
秋月は一盛の大きな身体を抱き寄せる。
抱きしめながら夢中でキスをした。
だが、突然、太い腕が秋月を引き離すと、
一盛は急いで車から降りていった。
その様子を呆然としながら秋月は見ている。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。
暴風の中を疾走していく。一盛の家はもうすぐだ。
秋月は彼と離れるのが残念だった。
一盛を助手席に座らせた時から彼の身体から出る
酢のような匂いが、少し離れた運転席まで届いてくる。
その酢のような匂いは、これまで秋月が嗅いできた
太っている少年の中でも最も濃密であり、同時に
微かな甘さがあり、秋月を強く興奮させた。
家の前に到着して一盛は車を降りる前に、
「先生、今日は送ってくれてありがとうございます。」
と、屈託の無い笑顔で言う。
心配していた小林との関係を秋月が秘密にすると
約束したので安心したようだ。
一盛に秋月も笑顔を返した。
前から気になっていた事を今なら聞けそうな気がする。
「あ、あのさ‥、聞いてもいいかな。」
勇気を振り絞って聞いてみる。
一盛は秋月の顔を見て、はい、と応えた。
「なんで、小林先生と…あんなことに?」
一盛の表情が曇った。
秋月は焦った。悪いことをしてしまっただろうか。
だが、自分はその事を知りたくて仕方ない。
こんなに可愛い男の子が、なぜ…。
「え、えっと、それは…」
一盛は再び泣きそうな顔になる。
それでも少しずつ話しを続ける。
「体育の成績が悪くて…飛び箱のテストも落第したのは僕だけで…。そしたら小林先生が…特別授業だって放課後に体育準備室に呼ぶから行ったんです。そしたら…」
「そしたら…?」
秋月は息をゴクリと呑む。
「…先生が、真面目にやらないから飛べないんだって。失敗するたびに服を脱げって言われました。そうすれば真面目にやるからって…でも僕、一生懸命やってるのに…。」
また一盛の目から涙こぼれる。
その話を聞いて再び、覗き見た小林と一盛の行為が
秋月の脳裏に浮かぶ。一盛の見事に太い手足。
射精の瞬間と、大量に出た精液。
秋月は高鳴る自分の鼓動で我に帰った。
話の続きが気になる。
「そ、そうか、それは酷いね。…それで?」
「何度も失敗して…全部、裸になっても飛び箱をさせられて…。そしたら急に小林先生が僕に変な事をして…その後も二人の事をバラすぞって言われて…」
そこで完全に泣き始めてしまった。
秋月には大体の経緯はわかった。
気になることも多少あったが、これ以上は無理だろう。
小林先生も酷い事をする…。気持ちはわかるが…。
秋月は泣きじゃくる一盛の肩に優しく手をかけて、
ハンカチでその大きな横顔を拭いた。
一盛は泣きながらも、感謝する。
「せ、先生、ありがとうございます…先生って本当にいい人ですね。」
そう、涙で濡れた顔の一盛に言われた時に、
秋月の心の奥底にある、「何か」が音も無く崩れた。
秋月は一盛にキスをした。
一盛は驚いて動きが停止する。
秋月は一盛の大きな身体を抱き寄せる。
抱きしめながら夢中でキスをした。
だが、突然、太い腕が秋月を引き離すと、
一盛は急いで車から降りていった。
その様子を呆然としながら秋月は見ている。
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