デブショタ王子と執事01
中世ヨーロッパのある国にて
薄暗い空。石の塔から鐘の音が繰り返す。
大聖堂の内部には3千名を越える貴族が参列し、
外部には1万人以上の貴族と豪商達が集っている。
権力と富に群がる「高貴な人々」が見守る中、
黄金に輝く祭壇では、美しい紫のローブを纏う、
年老いた神父が祈りの言葉を捧げていた。
「あれが王子なの?初めて見たわ。」
「ああ、国中が黒死病で混乱しているが、王子様はご覧のとおりさ。」
「ほんと、ぽっちゃりと太っているわね。」
「おい、言葉には気をつけろ。誰かに聞かれたら…」
「わかってるわよ。ところで今日は何の儀式?」
「おいおい…。王子が12歳になられた洗礼。まぁ通過儀礼だよ。」
壁面の一角を覆いつくす巨大なパイプオルガンから
神を賛美する為の音楽が流れていた。
翌日、王の宮殿
その部屋は他の部屋と同様に天井、壁面、
あらゆる細部に到るまで、美しい装飾が施されていた。
テーブルの端の席に、長身で細身の男が姿勢良く、座っている。
そして大きな時計を眺めて言う。
「クリス様、いかがですか?そろそろ解答のお時間にしますか?」
クリスと呼ばれた少年は男の正面に座って肘をついている。
柔らかそうな丸い手で、膨(ふく)よかな頬を支えており、
かなり、ぽっちゃりした体型だ。
「うーん、ヨハン…これ、むずかしいよぉ。」
その言葉で、ヨハンと呼ばれた男の瞳がピクリと動く。
その瞳は切れ長でシャープだった。
いや、瞳に限らずヨハンの顔は全体がシャープで、美形だ。
しかし、この時代においては、それは価値のある事では無い。
ヨハンは冷ややかに話す。
「クリス様、昨日、全く同じ問題をご説明させて頂きましたが?」
クリスは頭を抱えながら、困った顔をしていた。
「えっ、えぇー…ううーん‥わかんなーい。‥教えてぇ、ヨハン」
猫なで声でクリスが言うと、ヨハンは小さな溜息をし、
そのすぐ後にクリスが気付かない程度に
ヨハンの口元の両端が上がり、小さく微笑む。
「わかりました、…王子。」
そして少しの間、ヨハンは王子クリスの豊かな頬肉を眺めた。
この時代では、それこそ美しさと豊かさの象徴である。
そしてヨハンは湧き上がる欲情を抑えて、
問題を細かく丁寧に説明していった。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。
薄暗い空。石の塔から鐘の音が繰り返す。
大聖堂の内部には3千名を越える貴族が参列し、
外部には1万人以上の貴族と豪商達が集っている。
権力と富に群がる「高貴な人々」が見守る中、
黄金に輝く祭壇では、美しい紫のローブを纏う、
年老いた神父が祈りの言葉を捧げていた。
「あれが王子なの?初めて見たわ。」
「ああ、国中が黒死病で混乱しているが、王子様はご覧のとおりさ。」
「ほんと、ぽっちゃりと太っているわね。」
「おい、言葉には気をつけろ。誰かに聞かれたら…」
「わかってるわよ。ところで今日は何の儀式?」
「おいおい…。王子が12歳になられた洗礼。まぁ通過儀礼だよ。」
壁面の一角を覆いつくす巨大なパイプオルガンから
神を賛美する為の音楽が流れていた。
翌日、王の宮殿
その部屋は他の部屋と同様に天井、壁面、
あらゆる細部に到るまで、美しい装飾が施されていた。
テーブルの端の席に、長身で細身の男が姿勢良く、座っている。
そして大きな時計を眺めて言う。
「クリス様、いかがですか?そろそろ解答のお時間にしますか?」
クリスと呼ばれた少年は男の正面に座って肘をついている。
柔らかそうな丸い手で、膨(ふく)よかな頬を支えており、
かなり、ぽっちゃりした体型だ。
「うーん、ヨハン…これ、むずかしいよぉ。」
その言葉で、ヨハンと呼ばれた男の瞳がピクリと動く。
その瞳は切れ長でシャープだった。
いや、瞳に限らずヨハンの顔は全体がシャープで、美形だ。
しかし、この時代においては、それは価値のある事では無い。
ヨハンは冷ややかに話す。
「クリス様、昨日、全く同じ問題をご説明させて頂きましたが?」
クリスは頭を抱えながら、困った顔をしていた。
「えっ、えぇー…ううーん‥わかんなーい。‥教えてぇ、ヨハン」
猫なで声でクリスが言うと、ヨハンは小さな溜息をし、
そのすぐ後にクリスが気付かない程度に
ヨハンの口元の両端が上がり、小さく微笑む。
「わかりました、…王子。」
そして少しの間、ヨハンは王子クリスの豊かな頬肉を眺めた。
この時代では、それこそ美しさと豊かさの象徴である。
そしてヨハンは湧き上がる欲情を抑えて、
問題を細かく丁寧に説明していった。
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