消えない傷 27話
風呂場ということもあって秋月は
眼鏡をしておらず、周りがよく
見えていない状態だった。
そのせいかは分からないのだが、
駿の方が先に秋月に気がついた。
秋月は眼鏡を外すと意外と整った顔で
美形と言ってもよい顔立ちだ。
眼鏡をかけると途端に地味というか
落ち着いた感じなのにと駿は思った。
そして自分は、眼鏡をしていない
秋月によく気がついたものだな、
とも思った。秋月の身体は中肉中背、
普通な体だが強いて言うなら
肉つきは良いと言った感じだ。
駿は前回の小林の事を思い出し、少し
どうしようかと考えたが、秋月は
小林とは違うだろうし、無視するのも
申し訳ないので挨拶をした。
「秋月先生、こんばんは。」
そう言われた秋月は一瞬、驚いた後に
眼に力と精神を集中するように細くし、
駿の顔を覗き込むように見た。そして
「おぉ!!えーっと・・・今日の・・・」
「鈴木です。」
「あぁ、鈴木君、こんばんは。奇遇だね」
途端に秋月は優しい表情になり、
笑顔を見せて言った。駿も笑顔で応える。
その後は、家の風呂が壊れて修理中で
あることや、学校の事を少し話したり
した。秋月は学校に来て間もないので
色々と聞いてきたのだ。駿はそれにも
丁寧に答えた。結局、最後まで秋月は
駿と紳士的な会話をして駿が先に風呂
からあがった。駿は服を着て自販機で
ジュースを買って、少し休憩した。
そして自転車に乗って家に帰りながら、
秋月が普通の大人で良かったと思った。
その頃、秋月はようやく風呂から出て
深い溜息をついていた。秋月の脳裏に
先程まで目の前にあった裸体が甦る。
水面で揺れる豊満な肥満児の裸体。
抱きしめたくなるような笑顔で
語りかけてくる肥満児・・・。
身体を見ていると気づかれないように
必死だったので股間までは確認できず
ちょっと残念な気持ちになる。
・・・そしてまた、溜息をつく。
秋月はこれまで自分が鈴木駿のような
肥満少年が好きだという事を誰にも
明かすことが出来なかった。
ただ我慢して自分の欲求を殺し、
必死にノーマルな男として生きようと
試みてきた。彼の良心とモラルが
社会一般ではない性的欲求を
巨大なダムのように塞き止めている。
・・・だが、にも関わらず・・・。
鈴木駿のような肥満児を相手にすると
完全に冷静さを失う。自分は・・・・
秋月は3度目の溜息をついて帰った。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。
眼鏡をしておらず、周りがよく
見えていない状態だった。
そのせいかは分からないのだが、
駿の方が先に秋月に気がついた。
秋月は眼鏡を外すと意外と整った顔で
美形と言ってもよい顔立ちだ。
眼鏡をかけると途端に地味というか
落ち着いた感じなのにと駿は思った。
そして自分は、眼鏡をしていない
秋月によく気がついたものだな、
とも思った。秋月の身体は中肉中背、
普通な体だが強いて言うなら
肉つきは良いと言った感じだ。
駿は前回の小林の事を思い出し、少し
どうしようかと考えたが、秋月は
小林とは違うだろうし、無視するのも
申し訳ないので挨拶をした。
「秋月先生、こんばんは。」
そう言われた秋月は一瞬、驚いた後に
眼に力と精神を集中するように細くし、
駿の顔を覗き込むように見た。そして
「おぉ!!えーっと・・・今日の・・・」
「鈴木です。」
「あぁ、鈴木君、こんばんは。奇遇だね」
途端に秋月は優しい表情になり、
笑顔を見せて言った。駿も笑顔で応える。
その後は、家の風呂が壊れて修理中で
あることや、学校の事を少し話したり
した。秋月は学校に来て間もないので
色々と聞いてきたのだ。駿はそれにも
丁寧に答えた。結局、最後まで秋月は
駿と紳士的な会話をして駿が先に風呂
からあがった。駿は服を着て自販機で
ジュースを買って、少し休憩した。
そして自転車に乗って家に帰りながら、
秋月が普通の大人で良かったと思った。
その頃、秋月はようやく風呂から出て
深い溜息をついていた。秋月の脳裏に
先程まで目の前にあった裸体が甦る。
水面で揺れる豊満な肥満児の裸体。
抱きしめたくなるような笑顔で
語りかけてくる肥満児・・・。
身体を見ていると気づかれないように
必死だったので股間までは確認できず
ちょっと残念な気持ちになる。
・・・そしてまた、溜息をつく。
秋月はこれまで自分が鈴木駿のような
肥満少年が好きだという事を誰にも
明かすことが出来なかった。
ただ我慢して自分の欲求を殺し、
必死にノーマルな男として生きようと
試みてきた。彼の良心とモラルが
社会一般ではない性的欲求を
巨大なダムのように塞き止めている。
・・・だが、にも関わらず・・・。
鈴木駿のような肥満児を相手にすると
完全に冷静さを失う。自分は・・・・
秋月は3度目の溜息をついて帰った。
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どうかよろしく m(._.)m お願いします。