消えない傷6話
駿はそのままスーパーへと入っていった。
しかし駐輪場からは、太った駿の丸い背中を食い入るように
いやらしく眺める、先ほどの店員がいた。
店員は見た目は40代程で、スーツの上着を脱ぎ、
腕まくりをしていた。
胸には「店長 佐々木」と書いた名札がある。
佐々木は額に出る汗をハンカチでふいたが
それでも首筋やアゴには汗のしずくが見える。
「今の子はそうとう美味そうだな。
まだ子供かもしれないが太っていて顔もかわいいし。」
佐々木の太った顔は、お世辞にもハンサムとはいえない。
そして細い、線のような目をしていた。
一見すると目が無く、顔のシワがそこに1本ずつあるのかと
見た人に思わせるほど細い目が意外と形のよい、
丸い顔についていた。腕や体はパンパンで背高くない。
店内では駿が買い物をしている。
「にんじん、ピーマン、・・・・」
家を出る間に渡されたメモを見ながら順番にカゴヘ入れていく。
その様子はいかにも「おつかいに来た子供」といった印象だ。
いや厳密に言えば「おつかいにきた太った子供」。
買い物は順調だった。しかし突然先ほどの
太った男、佐々木が駿のもとへやって来て
「君、うちの商品に悪戯したよね?」というのだ。
質問の意味を理解できない、といった様子の駿に
佐々木は大きく傷のついた野菜と、へこんだ缶ジュースを見せた。
ようやく意味に気がついた駿はあわてて、
「そんなこと知りません!僕じゃないです!」
「では誰がこんな事をするんだね?君がやっているのを
目撃したとお客さんが教えてくれたんだ。
もちろん君に恨まれたくないからと、匿名だったがね。」
駿は全身の血がどこかへ流れ出たような寒気をおぼえた。
「そんな!僕はやってません!!」
「売り場じゃなんだからこっちで話をしようか!」
佐々木は強引に駿をスーパーのバックヤードに
連れて行った。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。
しかし駐輪場からは、太った駿の丸い背中を食い入るように
いやらしく眺める、先ほどの店員がいた。
店員は見た目は40代程で、スーツの上着を脱ぎ、
腕まくりをしていた。
胸には「店長 佐々木」と書いた名札がある。
佐々木は額に出る汗をハンカチでふいたが
それでも首筋やアゴには汗のしずくが見える。
「今の子はそうとう美味そうだな。
まだ子供かもしれないが太っていて顔もかわいいし。」
佐々木の太った顔は、お世辞にもハンサムとはいえない。
そして細い、線のような目をしていた。
一見すると目が無く、顔のシワがそこに1本ずつあるのかと
見た人に思わせるほど細い目が意外と形のよい、
丸い顔についていた。腕や体はパンパンで背高くない。
店内では駿が買い物をしている。
「にんじん、ピーマン、・・・・」
家を出る間に渡されたメモを見ながら順番にカゴヘ入れていく。
その様子はいかにも「おつかいに来た子供」といった印象だ。
いや厳密に言えば「おつかいにきた太った子供」。
買い物は順調だった。しかし突然先ほどの
太った男、佐々木が駿のもとへやって来て
「君、うちの商品に悪戯したよね?」というのだ。
質問の意味を理解できない、といった様子の駿に
佐々木は大きく傷のついた野菜と、へこんだ缶ジュースを見せた。
ようやく意味に気がついた駿はあわてて、
「そんなこと知りません!僕じゃないです!」
「では誰がこんな事をするんだね?君がやっているのを
目撃したとお客さんが教えてくれたんだ。
もちろん君に恨まれたくないからと、匿名だったがね。」
駿は全身の血がどこかへ流れ出たような寒気をおぼえた。
「そんな!僕はやってません!!」
「売り場じゃなんだからこっちで話をしようか!」
佐々木は強引に駿をスーパーのバックヤードに
連れて行った。
↓ ポチっとして押して、開いてくる窓を閉じる。
どうかよろしく m(._.)m お願いします。