肉月~ニクツキ 37
宗助が柴田を誘い、
買い物へ向かう途中。
話ながら歩いている二人は
宗助と同じ高校の制服を来た
太った学生とすれ違う。
放課後という事もあり、
街には学生が溢れているので
宗助は全く気にしていなかった。
だが、相手は宗助に気付いたようだ。
「あれは…たしか、相田宗助・・・。」
その太った学生は
キレイに整髪された髪と、
白くてきれいな肌をしているが、
目だけが厚ぼったい一重。
あまりに目つきが悪いので
世の中を憎んでいるようにすら
見えてくる。生徒の名は佐伯寛太。
佐伯は立ち止まって振り返ると、
無邪気に笑いながら話し、
遠ざかっていく宗助を眺めていた。
自分と同じような体型で、
同じ年齢だというのに・・・
佐伯は宗助のまっすぐ育った
眩しい程の少年らしい笑顔に、
自分でも理解出来ない、
不快感を覚えていた。
「何だろう・・・この苛立ちは・・・」
佐伯は自己分析出来ないまま、
再び歩きはじめた。
佐伯が向かっている場所は大学病院
その病院は私立ながらも
最新の設備を整えている、
巨大なハイテク病院だが、同時に
内装の至る所に高級感を演出する、
調度品や飾りが施されていた。
おそらくこの病院に入院出来るのは
一部の富裕層だけだろう。
その病院の上階にある一番広い個室。そこに佐伯は男の容態を・・・
いや、生存を確認しに来たのだ。
一定の間隔で電子音を
発生している、心電図。
その横に佐伯は立ったまま、
ベッドに横たわる、男を見下ろす。
「貴方の顔・・・見たくないんですが・・・やはり他の人間には任せられないんですよね・・・」
佐伯の言葉に男は何も反応しない。
ただ取り付けられた機器で
強制的に延命されているのだ。
「・・・ふん、無様ですね・・・お義父様?」
吐き捨てるように言う佐伯。
だが、まだ幼かった頃の記憶が、
たとえ、もう起き上がる事はないと、分かっていても、この男への警戒を
解くこと許さない。そればかりか、
思い出したくもない記憶を勝手に
脳裏に再生してくる。
それはこの男が調教と称して、
数名の大人に自分を輪姦させた
時の事だ。
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だが、相手は宗助に気付いたようだ。
「あれは…たしか、相田宗助・・・。」
その太った学生は
キレイに整髪された髪と、
白くてきれいな肌をしているが、
目だけが厚ぼったい一重。
あまりに目つきが悪いので
世の中を憎んでいるようにすら
見えてくる。生徒の名は佐伯寛太。
佐伯は立ち止まって振り返ると、
無邪気に笑いながら話し、
遠ざかっていく宗助を眺めていた。
自分と同じような体型で、
同じ年齢だというのに・・・
佐伯は宗助のまっすぐ育った
眩しい程の少年らしい笑顔に、
自分でも理解出来ない、
不快感を覚えていた。
「何だろう・・・この苛立ちは・・・」
佐伯は自己分析出来ないまま、
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その病院は私立ながらも
最新の設備を整えている、
巨大なハイテク病院だが、同時に
内装の至る所に高級感を演出する、
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一部の富裕層だけだろう。
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発生している、心電図。
その横に佐伯は立ったまま、
ベッドに横たわる、男を見下ろす。
「貴方の顔・・・見たくないんですが・・・やはり他の人間には任せられないんですよね・・・」
佐伯の言葉に男は何も反応しない。
ただ取り付けられた機器で
強制的に延命されているのだ。
「・・・ふん、無様ですね・・・お義父様?」
吐き捨てるように言う佐伯。
だが、まだ幼かった頃の記憶が、
たとえ、もう起き上がる事はないと、分かっていても、この男への警戒を
解くこと許さない。そればかりか、
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