肉月~ニクツキ 26
放課後。空は曇っていた。
歩道のアスファルトもまだ濡れており、
水溜りが多く出来ている。
田中悠は先日、宗助と立ち寄った公園へ着くと、
公園の入り口で立ち止まり、深呼吸をする。
【あの人…どうして僕を知ってるのかな…何故、ここに呼んだのかな…】
解らない事ばかりだったが、
漠然とした不安が悠の胸を支配している。
…トイレで自分を呼び止めた太った生徒。
彼の呼び出しに対して逃げる事も、無視する事も出来た。
だが言いようも無い不安が、悠の足をこの公園へと向けさせたのだ。
公園に入り奥に進むと、以前に宗助が利用した公衆トイレがある。
その手前にあるベンチに、悠を呼び出した生徒と…もう一人、座っている。
金髪で、背の高い太った生徒だ…。
間違いない。以前にこの公園で卑猥な行為をしていた二人。
悠は不安な気持ちを押し殺して、二人の近くまでいく。、
すると悠を呼び出した生徒が立ち上がる。
「やぁ…ちゃんと来てくれたんだね。あ、僕は佐伯…佐伯寛太っていうんだ。よろしく。」
そう言った佐伯の不細工な顔は薄くだが、笑っている。
身長は悠と同じぐらいで体型も同じぐらい太っている。
「あぁ、こっちが池田って言うんだ。僕達は二人とも1年3組なんだ…。」
池田はベンチに座ったまま、こちらを見て、
小さく会釈をした。池田の顔はわりと童顔だが、短めの金髪と
身体もかなり大きい。悠は圧倒されながら会釈を返した。
そのまま黙っている池田の横から佐伯が不細工な薄笑いを浮かべ
わざとらしく悠の反応を伺うような顔で話す。
「それで、早速だけど…君にここへ来て貰った理由なんだけど…解るかな?」
そう言われた悠は、首を横に振った。
彼らの事を殆ど何も知らないのだ。
いや…数日前に卑猥な行為をしていた事は知っている。
もしかしたらそのことに関してだろうか…
そう思いながらも黙っていた悠。
怪訝そうな表情の悠に、少しの汗と薄笑いを浮かべながら佐伯が言う。
「じつは…僕らと君の3人で…セックスがしたいんだ。」
想像もしなかった言葉に驚く悠。
その反応を楽しむように佐伯が笑っていると、
黙っていた池田も吹き出して笑い出す。
悠は馬鹿にされていると感じたので、
「もう、帰ります。」
と、言い残してその場を去ろうとした。
だが、佐伯が悠の前に立ちはだかると、
いつの間にか真剣な表情になり、言う。
「君は男が好きなんだろ?それは解っている。そして…これは僕の憶測だが…君は相田くんが好きなんじゃないかな?」
その言葉を聞いた悠は胸の奥で、
心臓のリズムが乱れるような感覚を覚えた。
【何故、こいつはそんな事を…どうして?】
佐伯は腫れたように厚い一重の細い目で
悠の反応を見る。そして再び薄笑いを浮かべる。
そして立ちすくむ悠の大きな胸元にぷっくりとした
指先をたてながら、さらに続けて話す。
「君が僕達とセックスするか…断るなら仕方ない…相田君を誘う事にするよ。」
悠の肩がビクンと動いた。
佐伯は気付かずにさらに続ける。
「まぁ、彼は君と違って普通の男の子だから誘うって言うよりは…襲う、かなぁ。」
悠はすぐに左手で佐伯の指を払い、
大きな声で言う。
「宗助くんに手を出すな!!」
その時、ベンチに座っていた池田が立ち上がると、
悠に歩み寄る。悠と同じように太っているが
身長のある池田はやはりプレッシャーがある。
その池田と、佐伯に囲まれた悠は、
腕力ではどうする事も出来ないと気付かされる。
佐伯が言う。
「林の中でヤルのと、公衆トイレでヤルの…どっちか選ばせてあげるよ。」
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田中悠は先日、宗助と立ち寄った公園へ着くと、
公園の入り口で立ち止まり、深呼吸をする。
【あの人…どうして僕を知ってるのかな…何故、ここに呼んだのかな…】
解らない事ばかりだったが、
漠然とした不安が悠の胸を支配している。
…トイレで自分を呼び止めた太った生徒。
彼の呼び出しに対して逃げる事も、無視する事も出来た。
だが言いようも無い不安が、悠の足をこの公園へと向けさせたのだ。
公園に入り奥に進むと、以前に宗助が利用した公衆トイレがある。
その手前にあるベンチに、悠を呼び出した生徒と…もう一人、座っている。
金髪で、背の高い太った生徒だ…。
間違いない。以前にこの公園で卑猥な行為をしていた二人。
悠は不安な気持ちを押し殺して、二人の近くまでいく。、
すると悠を呼び出した生徒が立ち上がる。
「やぁ…ちゃんと来てくれたんだね。あ、僕は佐伯…佐伯寛太っていうんだ。よろしく。」
そう言った佐伯の不細工な顔は薄くだが、笑っている。
身長は悠と同じぐらいで体型も同じぐらい太っている。
「あぁ、こっちが池田って言うんだ。僕達は二人とも1年3組なんだ…。」
池田はベンチに座ったまま、こちらを見て、
小さく会釈をした。池田の顔はわりと童顔だが、短めの金髪と
身体もかなり大きい。悠は圧倒されながら会釈を返した。
そのまま黙っている池田の横から佐伯が不細工な薄笑いを浮かべ
わざとらしく悠の反応を伺うような顔で話す。
「それで、早速だけど…君にここへ来て貰った理由なんだけど…解るかな?」
そう言われた悠は、首を横に振った。
彼らの事を殆ど何も知らないのだ。
いや…数日前に卑猥な行為をしていた事は知っている。
もしかしたらそのことに関してだろうか…
そう思いながらも黙っていた悠。
怪訝そうな表情の悠に、少しの汗と薄笑いを浮かべながら佐伯が言う。
「じつは…僕らと君の3人で…セックスがしたいんだ。」
想像もしなかった言葉に驚く悠。
その反応を楽しむように佐伯が笑っていると、
黙っていた池田も吹き出して笑い出す。
悠は馬鹿にされていると感じたので、
「もう、帰ります。」
と、言い残してその場を去ろうとした。
だが、佐伯が悠の前に立ちはだかると、
いつの間にか真剣な表情になり、言う。
「君は男が好きなんだろ?それは解っている。そして…これは僕の憶測だが…君は相田くんが好きなんじゃないかな?」
その言葉を聞いた悠は胸の奥で、
心臓のリズムが乱れるような感覚を覚えた。
【何故、こいつはそんな事を…どうして?】
佐伯は腫れたように厚い一重の細い目で
悠の反応を見る。そして再び薄笑いを浮かべる。
そして立ちすくむ悠の大きな胸元にぷっくりとした
指先をたてながら、さらに続けて話す。
「君が僕達とセックスするか…断るなら仕方ない…相田君を誘う事にするよ。」
悠の肩がビクンと動いた。
佐伯は気付かずにさらに続ける。
「まぁ、彼は君と違って普通の男の子だから誘うって言うよりは…襲う、かなぁ。」
悠はすぐに左手で佐伯の指を払い、
大きな声で言う。
「宗助くんに手を出すな!!」
その時、ベンチに座っていた池田が立ち上がると、
悠に歩み寄る。悠と同じように太っているが
身長のある池田はやはりプレッシャーがある。
その池田と、佐伯に囲まれた悠は、
腕力ではどうする事も出来ないと気付かされる。
佐伯が言う。
「林の中でヤルのと、公衆トイレでヤルの…どっちか選ばせてあげるよ。」
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