肉月~ニクツキ07
柴田と桜井の関係は最初は
真面目で優しい主将と甘えん坊の1年、
それだけだった。
だが、ともに過ごしているうちに
ごく自然とお互いに好意を寄せていく。
柴田は桜井の可愛らしさに強く惹かれ、
心を奪われながらも、決してそれを誰にも
悟られまいとした。
桜井も柴田の逞しさや男臭さ、
そして優しさ、包容力に惹かれていく。
だが、お互いに同性愛の経験など無く、
自分の心に芽生えた気持ちに戸惑い、
否定するが、する程に強くなる思いに
途方に暮れていた。
その2人が急接近し、一線を越えたのは
ある日の稽古の後、桜井の為に2人だけで
部室で居残り、稽古をした際だった。
桜井がまた主将を非難するように言う。
「も~う、転ぶ練習ってなんですかぁ痛いですよぉ!」
桜井はまた小悪魔の瞳に涙を溜めて、
プッくりとした頬を膨らませている。
柴田は相変わらず黙っている。
そして桜井の小さいが豊満な身体や
廻しについた土を優しく手で落とす。
「上手に転べないと怪我をするからな。」
柴田の言葉に桜井はため息を吐いてから
また悪態をつく。だが、ただ文句を言う
だけではない。そっと自分の身体を柴田に
すり寄せ、柴田の顔を見上げるようにし、
甘えた声で言うのだ。
「上手に転ぶ前に怪我しちゃいますぅ…もう練習は明日にしましょうよぉ」
それまで真剣そのものだった柴田の顔が
一瞬で赤くなり落ち着かない様子になる。
「うっ‥わ、わかった。今日はここまでだ。」
相撲の稽古をしながら柴田に甘えるのが
日に日に上手くなる桜井。
真面目な柴田には強力な誘惑だった。
「練習後はちゃんと汗を拭かないと風邪をひくからな。」
そう言いながら大きなタオルで
桜井の身体を拭こうとする柴田。
だが、今度は桜井が恥ずかしそうに言う。
「えっ…こ、子供じゃないんだから、自分で拭けますよぉ…」
頬を赤らめながら柴田からタオルを
取り上げる。柴田は少し残念な気持ちに
なったが、顔には一切出さない。
しかし普段ならここで自分の興奮を抑え、
我慢する柴田だったのだが…
今日はこれで終わらなかった。
桜井が身体を拭き終えた頃に、
背後からそっと抱きしめたのだ。
小さな身体の中心でドクンと
何かが動くのを桜井は感じた。
「…ちょっ‥しゅ、主将ぉ…」
それでも平静を装いながら、
背後の柴田を顔だけ振り向き、
可愛らしく照れ笑いする桜井。
だが、桜井の笑顔は消える。
その顔を見つめている柴田の
表情がこれまで見せた事の無い、
思い詰めたような、やるせなさに
溢れたものだったからだ。
「…桜井。」
桜井の胸の中に
いくつかの感情が揺れあう。
いつかこんな日がくればいいのに。
桜井もそう何度も願っていた。
優しくて強い柴田に抱かれたい
という気持ち。しかし同時に、
今の関係を壊したくない気持ち。
男同士で性的な事をするなんて
いけないという漠然とした背徳感。
しかし今、背後から抱きしめてくる
逞しい柴田の腕にもっと強く
抱かれたい止めようの無い気持ち。
桜井は柴田を見つめながら
小さく頷いた。
柴田が小さな桜井を包み込むように
抱きながらキスをする。
そのキスは長い時間だったのか、
短い時間だったのか、本人達にも
わからない。それほど夢中になって
キスをした。ゆっくりと唇が離れると
唇と唇の間に透明な糸が伸びる。
そしてお互いの顔を間近で
見つめあっていた。
そして柴田の大きな手が
桜井の柔らかい胸をゆっくりと揉んでいく。
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真面目で優しい主将と甘えん坊の1年、
それだけだった。
だが、ともに過ごしているうちに
ごく自然とお互いに好意を寄せていく。
柴田は桜井の可愛らしさに強く惹かれ、
心を奪われながらも、決してそれを誰にも
悟られまいとした。
桜井も柴田の逞しさや男臭さ、
そして優しさ、包容力に惹かれていく。
だが、お互いに同性愛の経験など無く、
自分の心に芽生えた気持ちに戸惑い、
否定するが、する程に強くなる思いに
途方に暮れていた。
その2人が急接近し、一線を越えたのは
ある日の稽古の後、桜井の為に2人だけで
部室で居残り、稽古をした際だった。
桜井がまた主将を非難するように言う。
「も~う、転ぶ練習ってなんですかぁ痛いですよぉ!」
桜井はまた小悪魔の瞳に涙を溜めて、
プッくりとした頬を膨らませている。
柴田は相変わらず黙っている。
そして桜井の小さいが豊満な身体や
廻しについた土を優しく手で落とす。
「上手に転べないと怪我をするからな。」
柴田の言葉に桜井はため息を吐いてから
また悪態をつく。だが、ただ文句を言う
だけではない。そっと自分の身体を柴田に
すり寄せ、柴田の顔を見上げるようにし、
甘えた声で言うのだ。
「上手に転ぶ前に怪我しちゃいますぅ…もう練習は明日にしましょうよぉ」
それまで真剣そのものだった柴田の顔が
一瞬で赤くなり落ち着かない様子になる。
「うっ‥わ、わかった。今日はここまでだ。」
相撲の稽古をしながら柴田に甘えるのが
日に日に上手くなる桜井。
真面目な柴田には強力な誘惑だった。
「練習後はちゃんと汗を拭かないと風邪をひくからな。」
そう言いながら大きなタオルで
桜井の身体を拭こうとする柴田。
だが、今度は桜井が恥ずかしそうに言う。
「えっ…こ、子供じゃないんだから、自分で拭けますよぉ…」
頬を赤らめながら柴田からタオルを
取り上げる。柴田は少し残念な気持ちに
なったが、顔には一切出さない。
しかし普段ならここで自分の興奮を抑え、
我慢する柴田だったのだが…
今日はこれで終わらなかった。
桜井が身体を拭き終えた頃に、
背後からそっと抱きしめたのだ。
小さな身体の中心でドクンと
何かが動くのを桜井は感じた。
「…ちょっ‥しゅ、主将ぉ…」
それでも平静を装いながら、
背後の柴田を顔だけ振り向き、
可愛らしく照れ笑いする桜井。
だが、桜井の笑顔は消える。
その顔を見つめている柴田の
表情がこれまで見せた事の無い、
思い詰めたような、やるせなさに
溢れたものだったからだ。
「…桜井。」
桜井の胸の中に
いくつかの感情が揺れあう。
いつかこんな日がくればいいのに。
桜井もそう何度も願っていた。
優しくて強い柴田に抱かれたい
という気持ち。しかし同時に、
今の関係を壊したくない気持ち。
男同士で性的な事をするなんて
いけないという漠然とした背徳感。
しかし今、背後から抱きしめてくる
逞しい柴田の腕にもっと強く
抱かれたい止めようの無い気持ち。
桜井は柴田を見つめながら
小さく頷いた。
柴田が小さな桜井を包み込むように
抱きながらキスをする。
そのキスは長い時間だったのか、
短い時間だったのか、本人達にも
わからない。それほど夢中になって
キスをした。ゆっくりと唇が離れると
唇と唇の間に透明な糸が伸びる。
そしてお互いの顔を間近で
見つめあっていた。
そして柴田の大きな手が
桜井の柔らかい胸をゆっくりと揉んでいく。
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