消えない傷 57話
酒井は、村田からその話をされた時、驚きと戸惑い、
そして興奮があった。
柔道部の部長、城戸場(しろとば)。
身体の大きさは村田と互角で柔道の実力も
村田と部内最強を争う関係だ。
しかし村田と違って温厚で人柄が良く、人望がある。
彼が部長に選ばれた所以はそこにある。
一方では村田が部長という立場を面倒だから
敬遠した為だと言う者もあるが。
とにかく柔道部は城戸場と村田という実力者を中心に纏まってきた。
酒井は入部して間もない頃は城戸場に憧れていた。
大きな身体と優しそうな笑顔。その強さと人望に。
・・・しかし今は毛嫌いしていた村田に夢中なのだから不思議なものだが。
そして同性との性的行為に興味を持つようになった酒井にとって
城戸場はいっそう眩しい程の存在になっていた。
放課後の練習。村田からの話を聞いたせいだろう。
酒井は練習中も気になってしまい、城戸場の方をチラチラと見てしまう。
練習している城戸場の真剣な顔。横顔に汗が光る。
柔道着の胸元が開いた時に、白い大きな胸が、薄い毛に覆われているのが見えた。
酒井はつい、見とれてしまったが、慌てて練習にもどる。
そして練習が終わり、清掃などをして部員達が帰って行く。
部室には城戸場と村田、その取り巻きである2年の須藤と京屋、
そして酒井が残った。少しの沈黙の後、
城戸場は大きな身体にまだ汗をうかべながらも少し怪訝そうに質問する。
「どうしたんだ?村田が俺に相談なんて。」
すると村田は平然と応える。
「別に相談など無いさ。」
その言葉に驚いた城戸場だったが、
徐々に自分に対して村田が何か企んでいる事に気がつく。
部室の中で相手は4人。腕に自信がある城戸場も、
相手が村田を含む4人では分が悪いな感じていた。
城戸場は昔から村田の事を悪いヤツだと解っていたが、
それでもなんとか、今日までうまくやってきたつもりだった。
「お前ら、俺をどうするつもりだ・・」
そう言った城戸場にゆっくりと須藤と京屋が近づく。
そして城戸場の両脇をそれぞれ抑え込みにかかる。
「なんだ、お前ら!おい、やめろ!!」
城戸場は凄い力で暴れた為、すぐに須藤と京屋は
引き離されたが、それでも2人は城戸場に掴みかかる。
城戸場が2人に両腕を掴まれながらも、再び、
引き離そうとした時、目の前に村田がいる事に気付く。
直後、腹部に強烈な衝撃を受け、城戸場の巨体が僅かに浮いた。
そして前かがみになった城戸場の顔面に村田の肘がめり込む。
城戸場の鼻から、勢い良く血が吹き出た。よろける城戸場。
しかし、それでも城戸場は村田に掴みかかった。
そして驚くほど素早く、城戸場の背負い投げが、
決まりかけた、その時、バチッバチッ…っと凄まじい音をたてて
村田の反対の手に握られた機械が、城戸場の首に押し付けられていた。
「うぐぐぐぐぐ…」
畳にうずくまりながら悶絶する城戸場。
何が起こったのか解らないといった顔をしている。
その顔の前に先程の機械を差し出しながら村田が言う。
「あ?スタンガンだよ。ちょっとイジッてるからキクだろ。」
城戸場の首には火傷のような跡がつき、周囲に焦げたような
臭いが充満した。その間に京屋と須藤が城戸場を押さえつけ、
帯で両手を後ろ手で縛ってしまう。
「っぅう…痛っ…くそぉ…俺をどうするつもりだ!!」
それでも城戸場は村田に向かって吼えた。
その様子を見て村田がニヤリと笑う。
「そう、吼えるな。痛めつけようってわけじゃあない。まぁ、お前次第だが…。ちょっとコイツにフェラチオをされて貰ってくれ。」
そういうと後ろで怯えている酒井を見る。
城戸場は何を言っているのか解らないという顔だ。
だが、そんな事は気にもとめず、村田が酒井に顎で指示する。
酒井は戸惑いながらもゆっくりと畳に横たわる城戸場に近づいた。
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そして興奮があった。
柔道部の部長、城戸場(しろとば)。
身体の大きさは村田と互角で柔道の実力も
村田と部内最強を争う関係だ。
しかし村田と違って温厚で人柄が良く、人望がある。
彼が部長に選ばれた所以はそこにある。
一方では村田が部長という立場を面倒だから
敬遠した為だと言う者もあるが。
とにかく柔道部は城戸場と村田という実力者を中心に纏まってきた。
酒井は入部して間もない頃は城戸場に憧れていた。
大きな身体と優しそうな笑顔。その強さと人望に。
・・・しかし今は毛嫌いしていた村田に夢中なのだから不思議なものだが。
そして同性との性的行為に興味を持つようになった酒井にとって
城戸場はいっそう眩しい程の存在になっていた。
放課後の練習。村田からの話を聞いたせいだろう。
酒井は練習中も気になってしまい、城戸場の方をチラチラと見てしまう。
練習している城戸場の真剣な顔。横顔に汗が光る。
柔道着の胸元が開いた時に、白い大きな胸が、薄い毛に覆われているのが見えた。
酒井はつい、見とれてしまったが、慌てて練習にもどる。
そして練習が終わり、清掃などをして部員達が帰って行く。
部室には城戸場と村田、その取り巻きである2年の須藤と京屋、
そして酒井が残った。少しの沈黙の後、
城戸場は大きな身体にまだ汗をうかべながらも少し怪訝そうに質問する。
「どうしたんだ?村田が俺に相談なんて。」
すると村田は平然と応える。
「別に相談など無いさ。」
その言葉に驚いた城戸場だったが、
徐々に自分に対して村田が何か企んでいる事に気がつく。
部室の中で相手は4人。腕に自信がある城戸場も、
相手が村田を含む4人では分が悪いな感じていた。
城戸場は昔から村田の事を悪いヤツだと解っていたが、
それでもなんとか、今日までうまくやってきたつもりだった。
「お前ら、俺をどうするつもりだ・・」
そう言った城戸場にゆっくりと須藤と京屋が近づく。
そして城戸場の両脇をそれぞれ抑え込みにかかる。
「なんだ、お前ら!おい、やめろ!!」
城戸場は凄い力で暴れた為、すぐに須藤と京屋は
引き離されたが、それでも2人は城戸場に掴みかかる。
城戸場が2人に両腕を掴まれながらも、再び、
引き離そうとした時、目の前に村田がいる事に気付く。
直後、腹部に強烈な衝撃を受け、城戸場の巨体が僅かに浮いた。
そして前かがみになった城戸場の顔面に村田の肘がめり込む。
城戸場の鼻から、勢い良く血が吹き出た。よろける城戸場。
しかし、それでも城戸場は村田に掴みかかった。
そして驚くほど素早く、城戸場の背負い投げが、
決まりかけた、その時、バチッバチッ…っと凄まじい音をたてて
村田の反対の手に握られた機械が、城戸場の首に押し付けられていた。
「うぐぐぐぐぐ…」
畳にうずくまりながら悶絶する城戸場。
何が起こったのか解らないといった顔をしている。
その顔の前に先程の機械を差し出しながら村田が言う。
「あ?スタンガンだよ。ちょっとイジッてるからキクだろ。」
城戸場の首には火傷のような跡がつき、周囲に焦げたような
臭いが充満した。その間に京屋と須藤が城戸場を押さえつけ、
帯で両手を後ろ手で縛ってしまう。
「っぅう…痛っ…くそぉ…俺をどうするつもりだ!!」
それでも城戸場は村田に向かって吼えた。
その様子を見て村田がニヤリと笑う。
「そう、吼えるな。痛めつけようってわけじゃあない。まぁ、お前次第だが…。ちょっとコイツにフェラチオをされて貰ってくれ。」
そういうと後ろで怯えている酒井を見る。
城戸場は何を言っているのか解らないという顔だ。
だが、そんな事は気にもとめず、村田が酒井に顎で指示する。
酒井は戸惑いながらもゆっくりと畳に横たわる城戸場に近づいた。
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